DISCOGRAPHY



TOWARDS THE EVENT HORIZON
WHITE RABBIT RECORDS 003 BOX-CD



THE LAST CARD
HIUMI
HAND TO HAND
INTERSECTING HYPOCRISY
TOWARDS THE EVENT HORIZON
HARMONY OF PULSE
INTERSTICE OF IMPULSE
WINGS
DE JA-VU 2
THE MOON SEEN AT THE END
FAREWELL TO TOKYO, JAPAN


11 曲 2002


スピード違反で逮捕されたりアホ粉を吸ったりしているうちに、無為に一年が過ぎ去ろうと
していたときJOJの新アルバムTOWARD THE EVENT HORIZON がリリースされた。 
早速聴いてみて、最初の一曲目でノックアウトされた。
曲の印象は、JOJ初期のアルバム、MUJYOやPRAYERの路線に戻ったように思える。
が、なにかが決定的に違っている。初期のJOJの曲を水彩画に例えるとしたら、
今度のアルバムの曲はキャンバスにボルトやナットが突き立っている感じである。
しかもそのキャンバスは鋼板をぶったぎったものときている。
音はざらついているが、それぞれの音がざらつきの後ろに埋もれていない。
あまり聴いた事のない音である。
以前と違うレーベルからリリースしたことで音作りの制約が外れた事も大きいのかもしれない。 
過去のリリースを見てもわかるとおり、JOJの曲は現実世界と密接にリンクしている。
一部耽美ゴシック音楽のように現実離れした別世界に逃避しているのではない。 
世界にJOJが対峙するにはこの音が必要だった、と私は考える。
一年の間に、世界は発狂したのではないか?と思えるほどの変化を遂げた。
デジタル技術が発達し、全地球があまねく情報化されたと見える世界に対してアナログな音で
表現をしていくのがJOJの作戦であるとみるのは、というのは穿った見方だろうか。
普通でなくなった世界に対して訴えかけるこのアルバムはタイトルからして尋常ではない。
TOWARD THE EVENT HORIZON。直訳すれば「事象の地平線へむかって」である。 
事象の地平線の向こうを我々は知ることができない。
なぜならそこからは光さえも出てこられないからである。
その向こうにあるのは破壊と完全な闇なのか。
JOJがそこへ向っているのか、世界がそこへ向っているのかどちらなのか定かではない。
JOJは円の上をくるりと一周して最初の地点に戻ったように見えて実は螺旋を描いて以前とは
全く違った位置に到達しているのだ。ただ、この運動は下降でしかありえない。 
ブラックホールの縁を螺旋を描きながらEVENT HORIZONへ向うその先は光溢れる闇なのだろうか。
私はその答えがアルバムの中にあるような気がしてならない。


written by K.Narita


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