DISCOGRAPHY



無 常 - MUJYO -
Prikosnovenie 027 CD



- a march for new european -
SHADES OF TIME
SHADE OF TIMEU
TO ETERNITY
FRAGMENTS OF ME
DRYAD

智恵子
- chieko -
アイヌ - ainu -
箴の匣 - the orient -

- EXTRA TRACKS -
COLD JUSTICE
MOON WANES
WALK AGAINST THE WIND
VENUS


全13曲 1999 (再発盤)



JACK OR JIVE の評判は地球を一周してやってきた。

アメリカ人の音楽ファンが6年ほど前に最初にその名前を教えてくれたのだが、
断片的な情報ばかりで、本当に存在するのかどうか分からない、不思議な、

気にかかる名前がJACK OR JIVEだった。曰く、「ドイツからレコードを出している」
「ゴシックっぽい」「女性のヴォーカルにシンセサウンド」という切れ切れの断片から、
わたしが想像していたものは今から思うとJACK OR JIVEの本当の姿とは

かけ離れた凄まじいものだった。

2000年に入って、何かの拍子にアメリカ人からJACK OR JIVEのアルバム
「MUJYO」が録音されたテープが送られてきて、ようやく私はJACK OR JIVEの

音楽を耳にすることが出来た。
テープを一回聴いただけで、6年間の間に
出来上がった思い込みは崩れ去った。
期待していたものと全く違っていたわけだったのだが、失望したわけではない。
自分の想像力の範囲をはるかに越えたものが 現れたからだった。
噂で聞いていたようなgothではなく、ポーズだけの暗さとは別の、思索的な暗さを
持つ彼らの音楽に私は一目惚れしてしまった。

それから、彼らのCDを全部聴かなければいけないとの強迫観念の元にネット上を
探し、JACK OR JIVE自らが運営するページを発見した。
恐らくインターネットが
なければ出会う事などなかったかもしれない。
こういうなんともややこしい出会い方をした「MUJYO」というアルバムは、私の中で
最も印象深いアルバムのひとつになった。暗い雰囲気の音楽で、死のイメージが
強く漂うが、それは全てを否定する暗さではなく、そこから何かが生まれ出て来る
ような暗さである。
「無常」というタイトルは、全てのものは生生流転し、滅び、
常に同一のものなどない、
という意味で付けられているように思う。
人によってそこにポジティブなものを見るか、
単に暗いと片付けてしまうかで
JACK OR JIVEの評価は分かれるだろうと思う。

無論、わたしはこのアルバムに勇気付けられた内の一人である。


written by Yakamoto


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