DISCOGRAPHY



  献 花 −KENKA−
Drag & Drop DDE 3933 CD



METEMPSYCHOSIS
300YEAR
TEARS OF BLOOD
A NIGHT IN SILENCE
YOUR WORDS
DEVOTED FLOWERS
REQUIEM
DON'T GO
SMOKE RAISE TO THE SKIES


全 9 曲 1997



阪神大震災の朝、広島も揺れた。体の奥に不気味な余韻が残った。
でも、すぐに何事もなかったかのように、いつものありふれた一日が始まった。
朝、学校へ行く車の中で今朝の地震で屋根の下敷きになって死亡者が出たと報じていた。
死んだ人がいる・・・ということにびっくりした。
昼、食堂にいたら今朝の地震のことについて他の先生が「50人ぐらい死んだらしい」と
興奮した様子で話していた。急いでニュースを見た。
そこには変わり果てた神戸の街が映し出されていた。
とんでもないことになった、と思った。しかし、悲劇はまだ始まったばかりだった。

いかにもそれらしい音楽ってよくある。不気味な雰囲気を醸し出す効果音を挿入して、
涙を誘うようなメロディーや詩。でも、一番肝心な心が欠落している音楽がほとんどだ。
その音楽の向こうに作者の顔は見えない。
いや逆に 「これくらいでどうだ?悲しいだろう?」 といったふざけた傲慢な、欺瞞に満ちた
功利的なにやついた歪な腐った顔が浮かんでくることがよくある。へどが出る。

JACK OR JIVE が大震災をテーマにアルバム作りに取り掛かっていると聞いた。
そして完成したと連絡を受けた。
広島でボーっとしている僕が言うのは大変おこがましいが、テーマがテーマだけに
ちょっと不安もあった。でもそこには、やっぱりJACK OR JIVEがいた。

「 献花 」 は痛い。
「 献花 」 は痛い。

冷ややかに突き放されているような気がする。

僕は地震が起こった時、広島でなくてよかったと思った。
恥ずかしいと思う。
僕は地震が起こった時、JACK OR JIVEが無事でよかったと思った。
そういうレベルでしか感じることができなかった。
恥ずかしいと思う。

「 献花 」 の向こうには JACK OR JIVE と、そしてなぜか美しい神戸の街が目に浮かぶ。

written by Hideaki Yoshimura


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